かんおんの森から part21月号

 新しい年を迎え、保護者の皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

 広島市は比較的穏やかなお正月となりましたが、山陰地方は思わぬ大雪にみまわれ、大混乱していました。そんな中、地域の方が車で年越しをする人のためにと年越しそばを振る舞ったというニュースもありました。寒い中でも人を想う気持ちに心がぽっと温かくなる出来事です。温かい人との交流は心を育てます。今年も人と人とのかかわりを大切にしながら、子どもたちを育てていきたいと気持ちを新たにしています。

掃除道具入れの美しさに感動

左の写真は職員室前の掃除道具入れの中です。12月のある日、掃除道具を借りようと戸を開けたとき、思わず感嘆の声が出てしまいました。6年2組の掃除の子どもたちが自主的に片付け方を考えたと聞きました。すると、5年3組の家庭科室(右下写真)の掃除の子どもたちをはじめ、掃除道具をきれいに片付けようとする子どもたちが増えました。大変嬉しく思いました。

 更に感心したことは、今もこの美しさが続いているということです。ここまで美しいと私も借りたほうきを納めるとき気をつかいます。ほうきには綿ぼこりもあまり付いていないのです。思わずきれいにして納めてしまいます。きれいなところにはごみも落としにくいといいますが、まさにその通りです。
 こうした身の回りの整理整頓など、基本的生活習慣を大人になるまでに身に付けておくことは、大きな「生きる力」となります。
 先日、日本ハムに入団した斎藤佑樹投手の入寮の様子をテレビで放映していました。会見のために玄関から外に出てくるとき、自分のはいていたスリッパをきちんと揃える姿をとらえていました。こうしたことが当たり前にできる大人に育っている斎藤選手だからこそ投手としてだけでなく人としても素晴らしいと感じるのかもしれません。
 「食事」「早寝早起き」「挨拶」「整理整頓」など基本的生活習慣は家庭生活で培われます。小学生の間に自分でできるようにしておいてあげることが、子どもの幸せにつながります。あせることはありません。子どもの夢の実現のためにも、一つずつゆっくりできることを増やしていく。これが親の務めかもしれません。
 学校は各学年のまとめの時期です。6年生は卒業まで45日、他の学年も50日足らずです。実りある1年を終え、新しい学年の準備ができるよう教職員一同力を合わせて指導支援してまいります。保護者の皆様のますますのご協力お願いいたします。